以下の表ではクリップスタジオペイント(クリスタ)とアイビスペイントの主要機能を比較しています。
機能 | クリスタ | アイビス | 機能違い |
---|---|---|---|
ブラシツール | ◯◯ | ◯ | クリスタはほぼ無限にブラシカスタマイズが可能でユーザ作成ブラシもあり、アイビスは47000種類以上のブラシを提供 |
消しゴムツール | ◯ | ◯ | 基本機能として両方に搭載 |
レイヤー機能 | ◯◯ | ◯ | クリスタはより多様なレイヤータイプを提供 |
塗りつぶしツール | ◯ | ◯ | 基本機能として両方に搭載 |
スポイトツール | ◯ | ◯ | 基本機能として両方に搭載 |
ベクターレイヤー | ◯◯ | ◯ | クリスタはより高度なベクター編集機能を提供 |
クラウドストレージ | ◯ | ◯ | 両方でクラウド保存と同期が可能 |
機能 | クリスタ | アイビス | 機能違い |
---|---|---|---|
3Dモデル参照 | ◯ | ✕ | クリスタは3Dデッサン人形や3Dデータ読み込みが可能。3D素材も多数 |
AI機能 | △ | ◯ | アイビスはAI超解像度やAIカラーリング機能を提供。クリスタは少なめ。 |
アニメーション機能 | ◯ | ◯ | クリスタはタイムラインパレット、アイビスはフレームコピーとオニオンスキン機能 |
フィルター | ◯◯ | ◯ | クリスタは、素材として大量に提供あり。アイビスは80種類以上の高品質フィルターを提供 |
定規ツール | ◯◯ | ◯ | クリスタは特殊定規など多様な定規機能を提供 |
カスタマイズ | ◯◯ | △ | クリスタはUIの配置や挙動を自由にカスタマイズ可能。 |
機能 | クリスタ | アイビス | 機能違い |
---|---|---|---|
メッシュ変形 | ◯ | ◯ | 両方で利用可能だが実装方法が異なる |
ブレンドモード | ◯◯ | ◯ | クリスタは25種類以上のブレンドモードを提供 |
トーン補正 | ◯◯ | ◯ | クリスタはより多様な補正機能を提供 |
テキスト機能 | ◯◯ | ◯ | クリスタはストーリーエディタなど高度なテキスト編集が可能 |
吹き出しツール | ◯◯ | △ | クリスタは専用の吹き出しツールを提供 |
機能 | クリスタ | アイビス | 機能違い |
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PC対応 | ◯ | ◯ | どちらもPC版あり |
モバイル対応 | ◯ | ◯◯ | アイビスはモバイル向けに最適化されている |
クロスプラットフォーム | ◯ | ◯ | アイビスはAndroidとiOS間の互換性が高い |
機能 | クリスタ | アイビス | 機能違い |
---|---|---|---|
素材ライブラリ | ◯◯ | ◯ | クリスタは素材パレットが充実。ユーザ提供素材も多数 |
タイムラプス記録 | ◯ | ◯ | どちらも描画過程の動画作成が可能 |
チュートリアル | ◯ | ◯ | クリスタは、ユーザ作成の解説動画などが多数。アイビスはアプリ内チュートリアルが充実 |
機能 | クリスタ | アイビス | 機能違い |
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マンガ原稿テンプレート | ◯ | ◯ | どちらもB5/A5サイズなど様々なテンプレートを提供 |
コマ割りツール | ◯ | ◯ | クリスタはドラッグでコマ分割が可能、アイビスはフレーム分割機能を搭載 |
トーン機能 | ◯◯ | ◯ | クリスタは無限に貼れるトーンと編集機能、アイビスは46種類のスクリーントーンを提供 |
効果線ツール | ◯◯ | ◯ | クリスタは集中線・流線サブツールで自動生成、アイビスは素材として提供 |
フキダシツール | ◯◯ | ◯ | クリスタは様々な形状・尾の位置の調整が可能、アイビスは素材として提供 |
テキスト入力 | ◯◯ | ◯ | クリスタはストーリーエディタ機能あり(EX)、アイビスは日本語・欧文・アジアのフォントを選択可能 |
マンガ用素材 | ◯◯ | ◯ | クリスタは4万点以上のマンガ用素材を無料提供、アイビスも背景トーンや効果線などの素材を提供 |
複数ページ管理 | ◯ | ✕ | クリスタEXのみ複数ページのマンガを管理・一括出力が可能 |
カラーモード切替 | ◯◯ | ◯ | クリスタはRGB/CMYK対応、アイビスはカラー/グレースケール/二値化から選択可能 |
下描きレイヤー | ◯ | ◯ | 両方とも下描きレイヤー機能を搭載し、ベタ塗りに影響しない |
出力形式 | ◯◯ | ◯ | クリスタはe-book形式(Kindle/EPUB)出力可能(EX)、アイビスはPSD形式で出力可能 |
3Dプレビュー | ◯ | ✕ | クリスタは製本・仕上がりの3Dプレビュー機能あり |
ウォーターマーク | ◯ | ✕ | クリスタは作品やタイムラプスにカスタムウォーターマークを追加可能 |
LT変換機能 | ◯ | ✕ | クリスタEXのみ素材をトーンに変換できるLT変換機能を搭載 |
イラストやお絵描きを楽しむためのソフトウェアとして使われている、クリスタとアイビス。
何がどう違うのか、まずはアイビスペイントを見て行きたい。
アイビスペイントは、ダウンロード数世界一を誇るペイントソフト。
Windows、iPhone、iPad、Androidで使える。基本機能は、広告つき無料で使えて、広告を消す有料オプションもある。
ただし、Windows版だけは扱いが別で、無料版は基本機能とベクターツールのみに加えて、1日1時間までという制限がつく。
買い切り(プロアドオン)は、3,450円、サブスク(プレミアム会員)は月額300円と安い。
買い切り、サブスクで、以下の機能が開放される。
コマ割りなど、漫画を描くのに必須の機能もついてる。
関連)54. コマ割りツールでマンガ作成 - ibisPaintの使い方
安い系のお絵かきツールではあまり見かけない「ベクターツール」も解放される。
ただ、クリスタに比べるとかなり使い勝手が悪い。一応、引いた線を後から修正できるんだけど、めちゃめちゃ頂点ができてしまうのだ。
「とりあえず使えるよ」くらいのレベル。
擬似的ではあるが、「マイギャラリーを使って擬似的に複数ページ管理」もできる。
フリーソフトは、急にサポートが終了してしまうのが心配だが、アイビスはバージョン12.0となり有料版もあるので大丈夫だろう。たぶん。
ぶっちゃけ、有料版でもクリスタより安いしこれでいいんじゃないの?という気がしてくる。
そんじゃあ、クリスタとアイビスの違いはなに?
私は両方使ってみて思ったのだが、アイビスはやっぱり「絵が描ける人用のソフト」だと思う。
チュートリアルなんかを見て「こんなふうに描きましょう」と書いてっても、「いや描けないし!」ということが多かったのだ。
機能は使えても、絵は描けないってゆーかね…。
その点、クリスタは、絵を描く能力がほぼない私のような人間にも、アシスト機能というか便利機能でそれなりの絵を描ける方法を提供してくれているのだ。
機能が多すぎて覚えられないとかよく言われるクリスタだが、その多すぎる機能の中に「初心者以下を救済する便利機能」がけっこう含まれてる。
だから、2つのソフトの違いはこうだと感じた。
アイビス:絵を描くのが好きな人用。直感的に使える厳選された機能。漫画も描ける。
クリスタ:画力、絵の経験ゼロの人~プロまで対応。アホみたいに機能がある。漫画も描ける。
私は結局、「それなりの絵」がかけるまで数年がんばる根性がなく、クリスタでインスタントに絵を「作る」という方向に行った。
機能面と価格面はどうなの?
クリスタもアイビスも、買い切りとサブスクがある。長く使うなら買い切りがお得、途中で挫折するかもという人はサブスクが安心という感じだ。
アイビスの買い切りとサブスクの違いは、サブスクのみ素材集と20GBのクラウドストレージがつく点だ。(Windowsで使う場合)
なお無料版は、1日1時間で基本機能のみなので、本気で絵を描くには使えないだろう。アイビスペイントWindows版は、「お試し用」と考えよう。
感覚としては、機能面ではアイビスペイントWindows版買い切り(4,800円)=クリスタペイントPRO(5,000円)といった印象。
機能的には、クリスタの方が機能モリモリなので、アイビスを使い続けていくと「こういう機能ないの?クリスタにはあるんだ…」ということが頻繁に起こるようになってくる。
私は、そうなった。
アイビス:シンプルな機能で気持ちよく絵を描きたい。初心者に優しい。複雑な機能はいらない
クリスタ:機能モリモリで初心者にはとっつきにくいが、時短、効率化、面白い表現をするための機能が満載
使い勝手はどうなの?
初見での使い勝手は、アイビスのほうが優れていると思う。もともとスマホ版だったためか、直感的に使えるのだ。
ただし、クリスタには、好きなようにユーザインタフェースをいじることができる「カスタマイズ機能」が充実。デフォ状態では使いにくいが、自分好みに使いやすく変えていけるという点がプロ好みと言えるだろう。
逆に初心者には、自由にカスタマイズできますと言われても、困るという面はあるんじゃないか。
関連 クリスタのツール配置
メジャー度から言うと、やはりクリスタの方が上。ユーザやサードパーティが公開している、有料・無料の素材や時短に便利なオートアクションなどが便利すぎてやめられないのだ。
また、使い方のコツなどノウハウの数もクリスタが圧倒的だ。
クリスタの難点は、多機能すぎて複雑、カスタマイズしないと使ってられないという点があげられる。
なので、こういう感じかも。
アイビス:初心者に支持されやすい。基本機能は直感的に使える。
クリスタ:使い込み練度が高いユーザに支持されやすい。時短、効率化、表現力アップを目指す機能が満載。
アイビス有料版とクリスタPRO、基本機能としてはだいたい同じようなことができる。値段もそこまで大きく変わらない。
ただ、使い込んでいくと、これはもう必ずと言っていいほどクリスタに行ってしまうんじゃないかと思う。
アイビスの「直感的に使える」というメリットは、使い続けて慣れていくごとに良さが失われていくから…。クリスタの初見で使いにくい機能も、慣れてしまえば直感的かどうかはあまり関係ない、ということだ。
クリスタは「操作や機能を覚えてしまえば最強。だけど、高機能すぎて挫折する人もいる」というのがデメリットだ。
本格的に漫画を描きたい場合も、クリスタには複数ページの管理が簡単になるEX版へのアプグレがあるけど、アイビスにはそーゆーのないからな…。
結局、どっち選べばいいの?
アイビス:初心者向け。とりあえず迷わずに絵がかければいい。難しいことで悩みたくない
クリスタ:マンガを描きたい。時短、効率、表現力の幅をブーストする機能が欲しい
「そのうち漫画をたくさん描きたいんだよな」という人は、最初からクリスタPROで、操作を苦労して覚えが方がいいかも知れない。(将来、EXへのアップグレードパスもある)
そこまで絵を極める予定もないし、安くて機能が充実してればオッケーという人はアイビス有料版で。
あとは「ソフトが手に馴染む」というのはけっこう大きな個人差がある。
クリスタの操作が生理的にムリという人もいるだろうし、アイビスの操作性が気持ち良すぎて脳汁がドバるから細かいことはどうでもいいって人だっているだろう。
クリスタにも1ヶ月無料版があるので、とりあえず触ってみて、どちらが手に馴染むかで決めるのがいいんじゃないだろうか。
> アイビスペイント公式サイト(Windows無料版は1日1時間)
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