解説動画で色塗りのメイキングの中で一番わかりやすい、さいとうなおき先生の解説動画をチェックした。
https://www.youtube.com/watch?v=76uT2a1BhDw&pp=ygUY44Kv44Oq44K544K_44CA6Imy5aGX44KK
[PR]同じ手順で一緒に色塗り講座【ブラシ塗り編】|お絵かき講座パルミー 2時間16分
7日間無料。頭部塗り→肌塗り→服塗り→仕上げの実演。
解説によると、色塗りの手順はこんな感じ。
工程的には、5の反射光でいったんそれなりに完成し、6以降は仕上げ工程という感じ。9のグラデーションマップは、いったん色付けした色に対して「色の統一感を持たせる」ために使う。
イラストのレイヤーの順番は、工程が後のものほど上にくる感じ。解説動画では、実際の工程を早回し的に見せて解説している。
関連 クリスタのタイムラプス
工程の最初のほうで、絵のバランスをチェックするために、左右反転して見てみると良いかも知れない。
関連 クリスタのレイヤー反転
すごく工程が多い…という印象だけど、このくらい工程を分けていかないと、混乱して最終的にグシャグシャーっとなってしまうのだそう。
確かに、フィーリングで影やハイライトを適当に入れているとなんだか矛盾が出てきてしまう気がする。
工程ごとに、全体のバランスを見ながら作業を進めていくのが良さそう。
この工程は、カラーイラストを前提にしているけども、考え方自体は、モノクロのマンガ絵にも活かせそうな気がする。
塗り残しで背景が透けて見えてしまう状態や、塗りのはみ出しを防ぐために、キャラクターの全体像に対して、シルエットを塗りつぶすように「下塗り」をする。
具体的には、ベタ塗りが終わった時点でレイヤーを複製して、複製したレイヤーのみを1つに統合して、クリッピングを行う。
関連 クリスタのクリッピング
解説では「選択範囲」を作ってマスクをかけていた。(解説では、Photoshopを使用しているため)マスク機能は、塗りのはみ出し防止には必須といってもいい機能だ。
関連 クリスタのレイヤーマスク
これで、のちの工程がしやすくなる。
工程の「ベタ塗り」「1影」でざっくりしたアニメ塗りを完成させる。なお、陰は別レイヤーを作って、合成モードを「乗算」にして、グレーを入れていく。
影を入れるときは、大きい箇所から塗っていき、細かいところはあとから入れていく。最初から細かく影を入れると全体の立体感が出しにくいのだそう。
アニメ塗りのようなくっきりした塗り方と対象的に、油絵のように線と塗りが半ば一体化したような「厚塗り」という手法もある。
アニメ塗りから、厚塗りっぽく仕上げる方法もあるので、目的に応じて使い分けるのがいいかも。
服にできる影と、肌にできる影は別レイヤーにしたほうが良いっぽい。というのは、服と同じ濃さの影にすると、暗くなりすぎてしまうから。
肌のようなある程度光を透過する質感だと、影の濃さを変えないとおかしくなっちゃうんだろうな。
ラスターレイヤーに線画を描いて、バケツツールで塗りつぶすと線のアンチエイリアス部分が微妙に塗り残されてしまう。
そのため、線で囲まれた部分を自動選択ツールで選択してから、選択範囲を2~3px拡張してバケツツールで塗りつぶす。
色塗りの工程で「1影」と「1.5影」という工程がある。
1.5影という別のレイヤーを作って、合成モードを乗算にして、1影よりも濃いグレーで塗っていくのだ。
1影は通常の影だけど、1.5影は影と明るい部分の間に塗る境界線」のようなもの。光と影がくっきりしているとアニメ感を感じるけど、1段階明るい影を入れると、立体感がますような気がした。
ちなみに、1.5影は積極的に塗り面積を増やすというよりは、1影を補助するような形で塗るのが良い。
また、のちの工程の「反射光」で、周囲の色が影を照らしている感じに影の一部を塗る。こうすることで、背景にあるものをなんとなく「匂わせ」ることができるようになる。
こちらは別の方の色塗りのメイキング。
https://www.youtube.com/watch?v=zoiivC7G7dg
拡大と縮小を頻繁に繰り返して、全体のバランスにすごく気を使いながら塗っているのがわかる。
たしかに上手いんだけど、1枚描くのに7時間かかるのか…。7時間かけたら、絶対手抜きじゃないよなあ…。
関連)クリスタの買い切りと月額