アイビス 背景透過 できない 原因と対処法
アイビス 背景透過 できない 主な原因
アイビスペイントで背景透過ができない主な原因は以下のようなものがある。
- 保存設定の問題:透過PNG保存を選択していない
- レイヤーの問題:背景レイヤーが残っている
- キャンバスサイズの制限:特定のサイズで透過されない
- デバイスの制限:iPadやiPhoneの仕様による制限
- アプリの不具合:アップデートで解決する場合もある
これらの原因について、詳しく見ていこう。
「保存設定の問題」
アイビスペイントには「透過PNG保存」と「PNG保存」の2つの選択肢がある。背景を透過させたい場合は、必ず「透過PNG保存」を選択する必要がある。「PNG保存」を選択すると、背景が白い状態で保存されてしまうのだ。
「レイヤーの問題」
複数のレイヤーがある場合、その中にひとつでも背景があるレイヤー(透過されていないレイヤー)が含まれていると、透過保存されない。このため、保存前に不要なレイヤーを削除するか、非表示にする必要がある。
「キャンバスサイズの制限」
キャンバスサイズの制限も重要な要因だ。特に、LINEスタンプのサイズなど、小さいキャンバスサイズで描いた場合に透過PNG保存ができないことがある。この場合、キャンバスサイズを大きくすることで解決できる場合がある。
「デバイスの制限」
デバイスが原因ということもある。特にiPadやiPhoneでは、iOS13以降で特定のサイズ以下の小さな画像については、写真アプリ内で背景が黒くならないという動作をする場合がある。これは端末の仕様によるものだ。
「アプリの不具合」
アイビスペイントは定期的にアップデートされているが、時々不具合が発生することがある。この場合、最新版にアップデートすることで解決する可能性がある。まあ、透過処理は基本機能だし、影響も大きすぎるので、ここをチェックせずにアップデートがリリースされることは少ないとは思うのだが…。
アイビスで背景透過できない場合の対処法
具体的に対処方法をまとめる。
- 透過PNG保存の確認:
保存時に必ず「透過PNG保存」を選択しているか確認する。「PNG保存」ではなく、「透過PNG保存」を選ぶことが重要だ。
- レイヤーの確認:
背景レイヤーや不要なレイヤーが残っていないか確認する。透過したい部分以外のレイヤーは削除するか、非表示にする。
- キャンバスサイズの調整:
小さいサイズで透過できない場合は、キャンバスサイズを大きくしてみる。例えば、LINEスタンプのサイズ(370×320)から、430×372などに拡大すると解決する場合がある。
- アプリの再起動:
アプリを完全に終了し、再起動してみる。これだけで問題が解決することもある。
- アプリのアップデート:
アイビスペイントを最新版にアップデートする。開発者が不具合を修正している可能性がある。
- デバイスの設定確認:
iPhoneやiPadを使用している場合、iCloud写真の設定を確認する。「設定」→「[ユーザー名]」→「iCloud」→「写真」で「オリジナルをダウンロード」を選択すると、端末にもPNG画像が保存されるようになる。
- 別の保存方法を試す:
クラウドサービスに直接保存する方法を試してみる。例えば、Dropboxなどのクラウドサービスに直接保存すると、小さい画像でも透過PNG保存ができる場合がある。
- 画像編集ソフトの利用:
アイビスペイントで透過保存できない場合は、PCの画像編集ソフト(例:PhotoScape X)を使って背景を透過させる方法もある。
これらの対処法を順番に試してみることで、多くの場合、問題を解決できるはずだ。
アイビスで背景透過ができたかとうか確認する方法
アイビスペイントで背景透過が正しく行われているかどうかを確認する方法がいくつかある。これらの方法を使って、自分のイラストが本当に透過されているかを確認しよう。
- アイビスペイント内での確認:
- 保存した画像をアイビスペイントで再度開く
- 「線画抽出しますか?」というダイアログが表示されたら「いいえ」を選択
- レイヤーウィンドウのサムネイルを確認し、背景が市松模様(透明を示す)になっているか確認
- 写真アプリでの確認:
- iPhoneやiPadの写真アプリで保存した画像を開く
- 画像をピンチアウト(拡大)したり、ピンチイン(縮小)したりする
- 背景が黒く表示される場合、透過されている可能性が高い
- 他のアプリでの確認:
- LINEやTwitterなど、他のアプリに画像をアップロードしてみる
- ただし、一部のアプリでは透過PNGをサポートしていない場合があるので注意が必要
- PCでの確認:
- 画像をPCに転送し、画像編集ソフトで開く
- 背景が市松模様になっていれば透過されている
- オンラインツールの利用:
- 「remove.bg」などのオンライン背景削除ツールに画像をアップロードする
- すでに透過されている場合、ツールが自動的に認識する
これらの方法を組み合わせて確認することで、より確実に透過の状態を把握できる。特に、アイビスペイント内での確認と、他のデバイスやアプリでの確認を併用することをおすすめする。
アイビスで背景透過ができない特殊なケース
アイビスペイントで背景透過ができない特殊なケースについて説明する。これらのケースは一般的な対処法では解決できないことがあるため、注意が必要だ。
- グラデーション背景の透過:
グラデーションを使用した背景の場合、単純な透過では思うような結果が得られないことがある。この場合、レイヤーマスクを使用して段階的に透明度を調整する必要がある。
- 複雑な形状の透過:
髪の毛や草など、細かい形状の透過が難しい場合がある。このような場合は、自動選択ツールではなく、手動で細かく選択範囲を作成する必要がある。
- アニメーション用の連続画像:
アニメーション用に複数のフレームを作成している場合、各フレームで個別に透過処理を行う必要がある。一括処理ができないため、時間がかかることがある。
- 大きすぎる画像サイズ:
非常に大きなサイズの画像(例:4000x4000ピクセル以上)の場合、端末の性能によっては透過処理に時間がかかったり、エラーが発生したりすることがある。
- 特定のブラシや効果の使用:
一部の特殊なブラシや効果(例:光沢効果、テクスチャブラシ)を使用している場合、透過処理が正しく機能しないことがある。
- 複数のアプリを併用した場合:
他の画像編集アプリで加工した画像をアイビスペイントに読み込んで編集する場合、透過情報が正しく引き継がれないことがある。
これらの特殊なケースに遭遇した場合は、以下のような対策を試してみるとよい。
- レイヤーを分割し、問題のある部分を個別に処理する
- 画像サイズを一時的に縮小して処理し、その後元のサイズに戻す
- 特殊な効果やブラシを使用している部分を、標準的なブラシで描き直す
- 複数のアプリを使用する場合は、最終的な透過処理をひとつのアプリで統一する
これらの対策を試しても解決しない場合は、アイビスペイントのサポートに問い合わせるか、別の画像編集ソフトを併用することを検討するとよいだろう。
アイビス 背景透過 できない トラブルシューティング
サポートに問い合わせると、じゃあこれやってみてください、と最終的に言われるやつである。
ソフトの不具合はこちらにはあがってきてないから、あなたの環境の問題では?という意味で指示される事が多い。
やってみても何も変わらないケースも多いと思うけども、たまに「あれっ、治った」というケースもあるので一応書いておく。
- アプリの再起動:
- アイビスペイントを完全に終了する
- デバイスのタスクマネージャーからアプリを削除する
- アプリを再起動する
- キャッシュのクリア:
- デバイスの設定から「アプリ」または「アプリケーション管理」を開く
- アイビスペイントを選択し、「ストレージ」をタップ
- 「キャッシュを消去」を選択
- アプリの再インストール:
- アイビスペイントをアンインストールする
- App StoreまたはGoogle Playストアから最新版をダウンロードし、再インストールする
- デバイスの再起動:
- デバイス自体を再起動する
- 再起動後、アイビスペイントを開いて再度試す
- 別のデバイスでの確認:
- 可能であれば、別のスマートフォンやタブレットでアイビスペイントを使用してみる
- 同じ問題が発生するか確認する
- ファイル形式の変更:
- 一度作品をJPEG形式で保存する
- 保存したJPEG画像を再度アイビスペイントで開く
- 開いた画像で再度背景透過を試みる
- レイヤーの確認と統合:
- すべてのレイヤーを表示状態にする
- レイヤーを統合(結合)する
- 統合後のレイヤーで背景透過を試みる
- 設定の確認:
- アイビスペイントの設定メニューを開く
- 「一般」設定で「透明度を保持」がオンになっているか確認する
- オフになっている場合はオンにして再度試す
- 別の保存方法の試行:
- 通常の保存方法ではなく、「共有」機能を使用して保存を試みる
- 「AirDrop」や「ファイルに保存」など、別の保存先を選択してみる
- サポートへの問い合わせ:
- 上記の方法すべてを試しても解決しない場合、アイビスペイントの公式サポートに問い合わせる
- 問題の詳細、使用しているデバイス、OSのバージョンなどの情報を提供する